はじめに
空気圧や油圧のピストンなどの制御によく使われるソレノイドバルブであるが,空圧および油圧回路上の動作は知っていたが,どういう原理で駆動しているのかを詳細には知らなかったので,調べて分かったことをまとめる.
本稿で扱うバルブは,スプール型の5ポート(5way) 2ポジションバルブである.
駆動原理
以下の動画が非常に分かりやすかった.私はずっとソレノイドの力でスプールを移動させているのだと勘違いしていた.動画によると,ソレノイドのON/OFFはPポートの空気圧をスプールに伝達するかを決定している.実際にスプールを動かしバルブを開閉している駆動力は,ソレノイドの力ではなく,Pポートの空気圧の力のようだ.
ソレノイドがONになると,Pポートの空気圧がスプールに伝達され,バネが縮む方向に方向にスプールを押す.これにより,AポートとRポート,BポートとPポートが接続する.
ソレノイドがOFFになると,Pポートの空気圧がスプールに伝達されなくなり,圧縮していたバネの復元力がスプールを押し戻す.これにより,AポートとPポート,BポートとSポートが接続する.
まとめ
ソレノイドのON/OFFでスプールを動かす空気圧を制御することにより,バルブの開閉を行う仕組みのシングルソレノイドバルブ(5ポート)があることを紹介した.
ただ,企業のサイトを見ると,ソレノイドの力でスプールを移動させている記述もあるので,ソレノイドを駆動力としてスプールを直接動かしているソレノイドバルブもあるのかもしれない.
参考サイト
iwaki 電磁式切換弁と空気式切換弁 https://www.iwakipumps.jp/blog/naruhodo/27/
電磁弁の弁部の構造 https://www.ascojp.co.jp/recruit/denjiben03.html
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